その6で、低域をバンク分割することで、時間分解能を上げつつ、最小音階をC1まで下げることができた。
その際に、低域のバンクでは、オクターブあたりのビン数が高域の半分になるため、本来のCQTのビンの間隔の半分の間隔でスペクトルカーネルを作成することで、高域とビン間隔が同じになるように補間を行った。
バンク分割
これにより、
- 高域では、オクターブ当たりのビン間隔=24、ビンを3グリッドに細分化
- 低域では、オクターブ当たりのビン間隔=12、ビンを6グリッドに細分化
となり、オクターブ当たりの72グリッドに統一されることになる。
ついでに高域のバンクをさらに分割して、
- オクターブ当たりのビン間隔=36、ビンを2グリッドに細分化
のバンクを追加する。
3つのバンクで、高域のバンクほど周波数分解能が高くなる。
結果

F2以下が低域バンクになっているため、ぼやけている。
これは、時間分解能とのトレードオフのため、補間を行っても本質的には改善しない。
時間分解能と周波数分解能のトレードオフをパラメータで設定できるようにすると良いかもしれない。
まとめ
放物線補間を廃止して、スペクトルカーネルを本来のビン間隔より狭くすることで補間を行うようにした。
また、高域のバンクを追加して、高域の周波数分解能を上げた。