TadaoYamaokaの開発日記

個人開発しているスマホアプリや将棋AIの開発ネタを中心に書いていきます。

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

音声スペクトルモニター(Audio Spectrum Monitor)をバージョンアップ

Androidアプリの音声スペクトルモニター(Audio Spectrum Monitor)をバージョンアップしました。前回のアプデートから1年以上更新していませんでしたが、ボーカル音程モニター(Vocal Pitch Monitor)の方で改善した内容を反映しました。あと、前回の日記で書い…

ゼロパティングを使用して自己相関関数でのピッチ推定の精度を向上する

前回の日記で自己相関関数によるピッチ推定の精度をN倍の位置のピークを使用することで向上できることを示した。Nを大きくすることで精度を高めることができるが、Nの上限はフレーム長により制限される。単純にフレーム長を長くした場合、応答性とのトレード…

自己相関関数でのピッチ推定の精度向上

以前の日記で、自己相関関数でのピッチ推定の誤差について検証した。自己相関関数で求めたピッチは、高周波数で誤差が大きくなることを示した。 ここでは、それを改善する方法について検証する。 自己相関関数のピークの位置をnとすると、周波数fは以下の式…

スマホでのFFTの処理時間

FFTでスペクトル推定を行う際、フレーム長を長くするほどより周波数領域で精度を上げることができる。しかし、フレーム長を長くすると実行時間も長くなる。スマホでリアルタイムで解析を行うような場合、実行時間について考慮が必要になる。ここでは、フレー…

自己相関関数とピッチ推定の誤差

ボーカル音程モニター(Vocal Pitch Monitor)では、ピッチ推定に自己相関関数を使用している。自己相関関数を使用するメリットとしては、 ノイズに強い 低周波数での誤差が少ない という点があげられる。逆にデメリットとしては、高周波数の誤差が大きくなる…

ゼロパディングとFFTによるスペクトル推定の精度

ボーカル音程モニター(Vocal Pitch Monitor)では、ピッチ推定に自己相関関数を使用しているが、精度を高めるために、FFTの値も使用している。離散フーリエ変換(FFT)で、スペクトル推定の分解能を高めるために、ゼロパディングという手法が用いられる。ここで…

ボーカル音程モニター(Volcal Pitch Monitor)のバージョンアップ

Androidアプリのボーカル音程モニター(Volcal Pitch Monitor)をバージョンアップしました。play.google.com 今回の更新内容は、以下の通りです。 音程の解析精度を向上 自動スクロールの速度の設定を追加 メイン画面からテンポ機能のオン/オフを可能とした …

新年あけましておめでとうございます

アプリ開発のモチベーション維持のために、このブログをはじめたのが2年前。 今年で3年目になります。飽きっぽい自分にしてはよく続いています。去年はAlphaGoに影響されて、ディープラーニングのネタを扱ったおかげでアクセスが増えた気がします。ディープ…