AUTOMATIC1111版Stable Diffusion web UIは、起動時にCLIPの学習済みモデルを取得するために、HuggingFaceにアクセスを行う。
初回は、実際に学習済みモデルのダウンロードが必要だが、2回目以降はキャッシュされるために、ローカルストレージのキャッシュが使用される。
しかし、2回目以降にキャッシュを使用する場合でも、HTTP ヘッダーからETagを取得するためHuggingFaceにアクセスを行う。
HuggingFaceは時間帯によってはアクセスに数秒かかる場合があるため、それにより起動が遅くなる。
オフラインモード
環境変数「TRANSFORMERS_OFFLINE」に0より大きい値を設定することで、オフラインモードにすることができる。
オフラインモードでは、HTTP ヘッダーの取得を行わず、ローカルストレージのキャッシュフォルダからファイルを検索する。
HTTP ヘッダーの取得の待ち時間がなくなるため、起動が速くなる。
bashの場合、起動コマンドの前に「TRANSFORMERS_OFFLINE=1 」を付けて起動すればよい。
例)
TRANSFORMERS_OFFLINE=1 python webui.py
Windowsのコマンドプロンプトから起動する場合は、setコマンドで環境変数を設定できる。
set TRANSFORMERS_OFFLINE=1