TadaoYamaokaの開発日記

個人開発しているスマホアプリや将棋AIの開発ネタを中心に書いていきます。

将棋でディープラーニングする その9(王手を入力特徴に追加)

以前の日記に書いたがPonanza Chainerでは王手かどうかを入力特徴に入れているようだ。
そこで自分のニューラルネットワークにも王手を入力特徴に追加してみた。

現在の局面が王手かどうかを判定し、2値画像1チャネルを入力チャネルに追加する。
王手かどうかは、python-shogiではboard.is_check()で調べられるので、数行追加するだけで実装できた。

測定結果

入力特徴に王手を追加して学習した結果を王手なしの場合と比較した。

train loss test acuraccy
王手なし 2.15 0.41
王手あり 2.19 0.42

結果はほとんど変わらなかった。
そもそも、学習しているプロ棋譜3744局に王手の局面はそれほど多くなく、差が出るとも思いにくい。
もっと大規模な局数で学習しないと効果があるかわからないが、とりあえず王手は入力特徴に加えておく。

github.com