TadaoYamaokaの開発日記

個人開発しているスマホアプリや将棋AIの開発ネタを中心に書いていきます。

将棋でディープラーニングする その10(入力特徴から盤面の空の位置を削除)

GitHubに公開していたソースにバグがあり、Pull requestを頂きました。

github.com

バグの内容は、入力特徴である盤面の空の位置に先手の駒の位置が混ざっていました。
Pull requestをマージして測定し直しました。

train loss test accuracy
修正前 2.19 0.42
修正後 2.17 0.38

結果、ほとんど変わりませんでした。(誤差の範囲と思うがむしろ悪くなっている。)

AlphaGoの論文では空の位置を入力特徴に加えていたので、真似していたがどうやら空の位置は精度に影響がないようです。

空の位置を入力特徴から削除して測定し直しました。

train loss test accuracy
空の位置あり 2.17 0.38
空の位置なし 2.13 0.43

結果、ほとんど変わりませんでした。(誤差の範囲と思うがむしろ良くなっている。)

計算量も減るので空の位置は削除するようにします。