「将棋AIで学ぶディープラーニング」という本を出版します。
昨年10月に技術書典3で「ディープラーニングを使った将棋AIの作り方」という技術系同人誌を出したことをきっかけに書籍化のお話をいただきました。
技術書典で出した本は、方策ネットワークを使った将棋AIの作り方でしたが、書籍の方では、将棋AIの作成を通してディープラーニングを学べるというコンセプトで執筆しています。
実際に動かせるコードを作ってみるというのが技術を学ぶために有効な方法だと思います。
私自身、AlphaGoのクローンと、ディープラーニングを使った将棋AIを作ったことでディープラーニングについて理解を深めることができたと思っています。
ディープラーニングを使って学習させた将棋AIを実際に動かしてみることで、ディープラーニングを体験して欲しいという想いで書きました。
内容は、3部構成で、
1部ではコンピュータ将棋の概要について、
2部ではミニマック探索とモンテカルロ木探索、AlphaGoの手法、ディープラーニングの基礎について、
3部では方策ネットワークを使った将棋AI、価値ネットワークを使った将棋AI、方策ネットワークと価値ネットワークを使ったモンテカルロ木探索を行うAIのコードについて解説しています。
できるだけ多くの人に読んでもらいたいので、数式の使用はできるだけ抑えました。
プログラミングの経験のある方を読者に想定していますが、プログラミング経験がなくてもAlphaGoの手法やコンピュータ将棋にどうやってディープラーニングを使うのかについて興味のある方にも読んでいただけたらと思います。
紙の書籍と電子書籍版もあります。